「四国へんろ文化」の世界文化遺産登録運動


住職小山田憲正さん50歳

納経の手を休めて、取材に快く応じて下さったのは、四国霊場58番札所作礼山仙遊寺の住職小山田憲正さん。

小山田さんの発案で、庶民の信仰の道場として非常に永い歴史を有し、豊かな自然、地元の住民の心あたたまるもてなし、それらを織りなす独特の文化を今に伝える世界で唯一の「四国へんろ文化」を世界文化遺産に登録しようという運動が広がっています。

四国88ヶ所を巡る間に出会う人々との会話、山道を歩くときに感じる広大な自然、そこに生きる虫、鳥、など四国遍路の道には、後世に伝えたい大切な遺産が含まれていると思うんですと小山田さん。

 

作礼山仙遊寺ホームページ

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へんろとは、辺土を巡る人々のこと。日本各地に残る霊場を巡る人には、へんろとは言わず、参拝人、巡礼者と一般的な呼び方をされますが、ここ四国においては、「おへんろさん」と呼ぶ習わしです。そこには巡拝の人に対するいたわりが感じられます。

 

小山田さんは取材の最後に「遍路道を世界遺産にすることが目的ではなく、四国の人々の暖かいもてなしの心を知り、自然のすばらしさに気づいて頂ければ有難いことなんです。」と照れくさそうにおっしゃた。

高知プリンスホテルに世界遺産の詳細パンフを置いております。是非ご一読下さい。